いろんな製薬会社から水虫の薬が発売されています。
どういった基準で選べばよいのでしょうか?
水虫と言えば、「かゆい」「ジュクジュク」「ブツブツ」といったイメージがあり、大抵の場合は「これは水虫だ」とわかるでしょう。しかし、水虫かと思ったら違う病気だったということもあります。はっきり分からない場合は皮膚科専門医を受診するようにしましょう。
一般用医薬品、医療用医薬品、主成分の種類を問わずどの医薬品も殺菌力に大きな差はありません。ただし、足の皮膚の状態と剤型の相性があります。重要なのは水虫のタイプと剤形の相性です。
以下が主な剤形と一般的な特徴です。
剤形 | 利点 | 欠点 | 最適なケース | 避けたいケース |
軟膏剤 | 刺激が少ない
皮膚の保護作用がある |
べたつき感がある
皮膚に浸透しにくい |
ジュクジュクした水虫
ブツブツがつぶれた水虫 |
皮膚が分厚くなった水虫 |
クリーム剤 | 使用感が良い | 軟膏よりは刺激感があるが、液剤ほどは無い | ||
液剤(スプレー含む) | 皮膚に浸透しやすい | 刺激感がある | ブツブツ水虫や皮膚が厚くなった水虫 | ジュクジュクした水虫 |
※クリーム剤の最適なケース、避けたいケースが無いのは軟膏剤と液剤の中間的な位置にあるからです。
※その他にも剤形もあります。
ポイントは浸透性と皮膚の厚さ、刺激感と皮膚の損傷です。
この2点は大事ですので押さえておきましょう。
まず、浸透性と皮膚の厚さについてです。
液体の方が皮膚に浸透しやすい。当然ですね。
皮膚に浸透しないといけない水虫ってどんなケース?
皮膚が分厚かったり、ちょっと深いところに水虫がいるケースですね。
下でも紹介しますが、角質増殖型と小水疱型が典型的です。
次に、刺激感と皮膚の損傷についてです。
液剤には刺激感があります。
皮膚の状態が良ければ大丈夫なのですが、ジュクジュクタイプや水疱が潰れた水虫では相性がよくありません。
この場合は刺激の少ない軟膏薬がお勧めです。
かゆみ止めの成分が含まれている市販薬も多いです。
クロタミトンやジブカインという成分がよく含まれています。
かゆみのある方には適切ですが、かゆみが無い方は入っていないものを選びましょう。
上記を踏まえて具体的に見ていきましょう。
水虫には4つのタイプがあります。
爪が白く濁って分厚くなる。
市販薬はありません。治療薬は処方箋医薬品になるので皮膚科専門医を受診しましょう。
足の指の間の水虫。皮膚がふやけてジュクジュクしたり、逆にカサカサしたりする。
ジュクジュクの水虫には刺激があることから液剤は不適です。保護作用のある軟膏薬が最適です。パウダータイプもアリです。
カサカサの水虫の場合は状況に応じて選びましょう。ヒビがあれば軟膏の方が相性が良いですし、そうでなければクリーム剤や液剤も良いでしょう。
土踏まずや足の縁などの足の裏に小さな水ぶくれができる。水疱が非常に小さい場合などではかゆみが出ないこともある。
この場合は液剤と相性が良いでしょう。水疱がつぶれたら刺激の少ない軟膏薬の方がお勧めです。
かかとを中心に足の裏の皮膚が分厚くなるタイプの水虫。白い粉をふいたり、かかとが割れたり、皮がぽろぽろ剥がれたりする。
液剤が相性が良いでしょう。ヨードやサリチル酸を含む古いタイプの薬を販売している薬局もあります。これらの薬は皮膚を剥がしながら殺菌する薬で、皮膚が分厚くなったな水虫に最適です。ただし販売している薬局は極めて稀です。あまりに分厚い場合は皮膚科専門医を受診しましょう。
当店でも水虫の薬を作っています。
でも、メリットが無いと意味がありませんよね。
当店の薬のメリットを紹介します。
軟膏薬のメリットは多いのですが、市販薬ではなかなか手に入りません。
また、医療用医薬品には軟膏剤があるにはありますが、大抵「ワセリン」を基剤にしています。
これに対して、当店の薬は「マクロゴール軟膏」というものを基剤にしています。
マクロゴール軟膏には水分を吸収する性質があります。
水虫は乾燥させないといけませんので、相性がいいですね。
特にジュクジュクした水虫にぴったりです。
価格もかなり安くしています。
市販のクリーム剤を購入したり、3割負担なら医療機関を受診するよりも安いです。
なぜ値段にこだわるのか。
人間、ケチってしまうものだからです。
水虫の治療で最も大事なことは継続することです。
2、3ヵ月は続けなければ完全に白癬菌を殺菌することができないのです。
また、量をケチって広い範囲を塗らないということも失敗例としてよくあります。
とりあえず金銭面のハードルを下げないといけません。
水虫の薬で一番大事なことはどの薬を選ぶかではありません。以下の3点です。
・とにかく最低でも2,3ヶ月は使用を続ける。よくなったと思っても辞めない。
・患部よりも広めに塗る。
・足を乾燥させる。
かぶれた場合は皮膚科を受診しましょう。
市販薬だけではなく医療用医薬品にも等しくそのリスクがあります。
※この選択方法はあくまで当店の見解です。他の選び方を否定するものではありません。